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日本歯科保存学会2025年度秋季学術大会(第163回)

大会長挨拶

日本歯科保存学会2025年度
秋季学術大会(第163回)

大会長 吉村 篤利
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
歯周歯内治療学分野)


 令和7年(2025年)11月6日(木),7日(金)の2日間にわたり,日本歯科保存学会2025年度秋季学術大会(第 163 回)を,長崎駅に隣接する出島メッセ長崎において開催いたします.
 本大会のメインテーマは,「歯科保存 Catch Up」といたしました.
 歯科保存学は,「保存修復学」「歯内療法学」「歯周病学」を網羅しており,臨床において歯を保存して正常に機能させていくためには,これらすべてが欠かせません.しかしながら,三分野すべてにおいて最先端の知識を保持し続けることは容易ではありません.そこで,各領域の最先端でご活躍の先生方に,できるだけ共通したテーマについてご講演いただき,専門領域以外の知識もcatch upしていただきたいと考えました.また,日本歯科専門医機構認定「歯科保存専門医」制度が発足し,大きな変革期を迎える歯科保存学会会員が,何をcatch upすべきかについても議論する機会になればと考えております.
 大会プログラムについて,特別講演1では,元フィリピン歯内療法学会理事長のIluminada L. Viloria先生(East University, Philippine)に“Mastering the Art of Endodontics: Expert Tips and Tricks for Success”と題してご講演いただきます.Viloria先生には,1日目夕刻の外国人招聘者を囲む会にもご参加いただく予定です.
 特別講演2では,前田隆浩先生(長崎大学)に医科におけるモバイルクリニックやドローンを活用した新たな地域医療の試みについてご講演いただきます.
 教育講演では,昨今問題となっているペイシェントハラスメントと医療メディエーションについて,栗原慎太郎先生(長崎大学)にご講演いただきます.本講演は,日本歯科専門医機構共通研修へ申請予定です.
 シンポジウム1では,「保存領域における再生医療」をテーマとして,友清淳先生(北海道大学),住田吉慶先生(長崎大学) ,鈴木茂樹先生(岡山大学)に新たな再生医療への取り組みについてご講演いただきます.
 シンポジウム2では,「接着材料の進歩」をテーマとして,吉原久美子先生(産業技術総合研究所),平 曜輔先生(長崎大学),吉川一志先生(大阪歯科大学)に,新たな接着材料や臨床的応用方法の開発,根面への接着についてご講演いただきます.
 学会主導型プログラムでは,日本顕微鏡歯科学会と連携し,歯科用顕微鏡を用いた治療について,歯内療法に関して北村和夫先生(日本歯科大学),保存修復に関して樋口 惣先生 (朝日クリニック樋口歯科),歯周治療に関して山口文誉先生(山口歯科医院)にご講演いただく予定です.
 そのほか,認定研修会,認定歯科衛生士教育講演,歯科衛生士シンポジウム,ランチョンセミナー,一般口演,ポスター発表等の企画を準備しています.

長崎は,鎖国時代においても出島を経由して海外文化が伝えられ,西洋文化や中国文化をcatch upする唯一の貿易港でした。当時の様子を垣間見る歴史的建造物が市内各地にあります.
 居留地時代から現存する6棟の洋館を集めたグラバー園,19世紀初頭の港を復元した出島,現存する木造ゴシック様式の教会のなかでは日本最古の大浦天主堂は,学会会場からほどなく路面電車やバスでアクセスできます.
 昨秋話題となったドラマ「海に眠るダイヤモンド」の舞台となった軍艦島も,長崎港からわずか40分のクルーズです.
 スタッフ一同,全力で準備に取り組んでおります.全国から多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます.