大会長挨拶
日本歯科保存学会 2021 年度秋季学術大会(第 155 回) |
このたび,日本歯科保存学会2021年度秋季学術大会(第155回)を新潟大学医歯学総合研究科口腔健康科学講座(う蝕学分野)が主管しWeb開催させていただくことになりました.本大会は,野杁由一郎が大会長,竹中彰治准教授を準備委員長,そして吉羽永子講師を実行委員とする布陣で,「歯科保存学―異分野との和み―」をメインテーマとしてWeb開催の長所を最大限に活かし,学会員はもとより連携する異分野の皆様の要求も考慮した大会運営を目指したく思います.
大会は,教育講演,シンポジウム,認定研修会,そして一般演題発表を軸として構成している点は,従来の学術大会と変わりません.ただ,2021年度の本学会学術委員会のテーマである「歯科衛生士との連携」という点で,教育講演には日本歯科衛生士会会長の武井典子先生を予定し,初の試みの歯科衛生士セッションでは歯科衛生士が実施中の異分野連携事業についてご紹介いただく予定です.それらには,もちろん歯科保存学会と歯科衛生士会が昨年度共同設立した「う蝕予防管理」の歯科衛生士の認定制度の話題が含まれています.
本学会は歯の保存をめざして,修復・歯内・歯周の3領域が集合するきわめてユニークな歯科臨床学会です.そこで,歯科保存学の領域内で領域を跨いでご活躍されている研究者および臨床家で,おのおのシンポジウムを企画しました.他方で,歯科保存領域と異分野との融合研究を実施されている3名の先生方(筑波大学野村暢彦教授,新潟薬科大学山下菊次教授,早稲田大学石井裕之准教授)に,その進捗状況と醍醐味あるいは歯科保存領域に齎す恩恵についてご教示いただきます.
当初の開催予定地であった新潟県は,日本一の米所であり,酒どころであることは皆様ご存知のとおりです.県下には100を超える酒蔵がひしめき合い,日本酒ははずれがないというのが実感です.そこで,お嘆きの貴兄もいらっしゃると考え,特別講演として新潟県醸造試験場場長の金桶光起氏に「新潟清酒の変遷と日本酒学」(仮題)と題してご講演いただきます.密を避け,酔いしれずご拝聴いただければと考えています.
Webでも堪能できたと実感いただけるよう,スタッフ一同努めて準備いたしますので,多数の参加をお持ちしております.